水苔で雲霧林植物を育てる隠れたメリット【非機能面】

育成論

水苔で雲霧林植物を育てる隠れたメリット【非機能面】

水苔で雲霧林植物を育てる場合、用土の候補としては「水苔」、「土系」か悩むことがあります。
(土系:赤玉土、鹿沼土、その他補助用土)

養生向けとして「水苔」を利用することが多く、大株になるにつれて「土系」にシフトしていくことと思います。

「水苔」は「土系」には無い大きなメリットがあると思います。

そのまま水苔で育て続けることでも機能的に問題ないようであればそのまま「水苔」で育ててみませんか?

今回はそんなお話です。

可燃ごみで処理ができる

皆さん、用土の出口戦略は考え済みでしょうか?

ここでいう出口とは廃棄のことです。

「土系」の廃棄に困ったことはありませんか?

基本的に植替えや鉢増しを行うたびに用土は廃棄するようになりますが、その時は水分を含んでいるため重たく、また植え替えの数によっては量もあり廃棄に困ったりしませんか?

「水苔」は可燃ごみとして廃棄することができます

これは「水苔」が植物(コケ)を素材としてできている用土なためです。

そのため、どんな自治体でも可燃ごみで処理することができます。
(少し調べましたが植物を可燃ごみに出せない自治体は確認できませんでした)

一方「土系」の場合は、自治体によって様々です。

管理人の自治体は回収をしておらず、土は業者に頼む(有料)しかありませんでした。

持ち家の場合は庭に廃棄することができますが(所有者の土地なため)

アパートやマンションの場合、庭がないこともあり廃棄方法が有料なのは困りものです。

・可燃ごみとして処理ができる

これは非機能面において水苔を採用する理由になると思います。

ぜひ検討してみてはどうでしょうか

誤って鉢を倒した後処理が簡単

手や足が当たってしまい、鉢を倒したことありませんか?

浮き上がった根っこたち、散らばった用土たち、踏んでつぶした時には…

この時ほど己の無力さを実感できることはないと思います。

「土系」の場合、粒状のため仕方ありません。この業を背負うほかないのです。

一方、「水苔」の場合、水苔は一本、束になっているため、倒した時の被害は微々たるものです。

なにより鉢からあふれ出さないので根っこが浮き上がらないのでダメージも少なめです。

バークやヤシガラも前述した「可燃ごみで処理」ができますが鉢を倒した際には散らばってしまい、根が浮き出してしまします。

・万が一の事態でのストレスが比較的少ない

趣味でストレスを抱えるのは本末転倒です。これも一つの理由になると思っています。

備考

用土を選ぶ際には、「排水性」、「保水性」、「保肥性」等から選びますね。

確かにこれらは植物にとって必要な機能面なため、優先すべき理由になります。

今回の内容は、非機能面なため植物にメリットがある内容ではありませんでした。

しかし、その植物を育てる人にはメリットのある内容だったと思います。

後処理が簡単なのは栽培者にとってはストレスが少なく、良い栽培ライフが堪能できると思います。

これから育てる植物に使う用土が水苔でも機能面が満たせるならぜひ水苔を一考してみてはどうでしょうか?

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