Blechnum obtusatum var. obtusatum(オブオブ)の水中化を試みた話【ブレクナム オブツサタム】
Blechnum obtusatum var. obtusatum(以下オブオブ)の水中化は一度は試してみたい人も多いと思いますがなかなか試すのは勇気がいると思います。
今回、胞子増殖させた株を用意できましたので一部を実験的にオブオブの水中化を試みましたので報告します。
早い話、失敗しましたので失敗の軌跡を残します。
植え付け:2/26
ソイルに植えるのではなく、流木に活着(着生)させる予定でしたのでプレミアムモスで根を保護するように植え付けました。
しばらくの間はミスト式による水上管理を行い、水中化への馴れさせる期間を設けました。
もうひとつの効果としてプレモスに活着することで水に沈めた際の浮いてしまう可能性を潰します!
水中へ:3/3
水上による管理である程度の発根を促し、水中栽培へと切り替えました。
ぷかぷか浮かなかったため、プレモスに活着戦法は有効でしたね。
光の反射具合からクチクラ層を感じますね。
水中葉の兆し:3/15
くるくる(シダの新芽)が水中下でも発生しました。
とりあえず育ちはする状態ですね。
水中化成功の分岐:3/31
よく見れば半透明の葉っぱが出ています。
水中葉と思ってしまいますが怪しいところです。
半透明の葉っぱは水上栽培でも高湿度下で普通にでてきます。
葉っぱのサイズもかなり小さいことからただ単に委縮した葉っぱかもしれません。
残念なことに最終的にプレモスに覆われてこれ以上成長することなく枯れてしまいました。
栽培環境
- 30H水槽
- ろ過(外掛けフィルター)
- ソイル(園芸用赤玉土)
- Co2無添加
- 肥料無し
- 水温(エアコンによる暖房22度管理)
- 照明
Grassy LeDio RX122 Sunset
ボルクスジャパンのLEDライトです。
ちなみにですが同環境でフランシーTypeBは育っています。
考察
一度水上のミスト管理で発根を促したのはかなり有効であった。
水に沈めた後の浮いてしまうことがなかった。
水中では光の減衰が激しい(特に赤波長)ので強めの光にしたのは有効かもしれない。
モスの成長を侮っていたため、成長速度に負けてしまった。
ソイルに直植のほうがトラブルすくないがミスト期間を延ばす必要がありそう。
もう一度試すかどうかはわかりませんが、次やる場合はもう一回り大きい株でCo2添加をしてみようとおもいます。