Solanopteris bifrons(ソラノプテリス・ビフロンス)の植え方
今回、Solanopteris bifrons(ソラノプテリス・ビフロンス、以下ソラノプテリス)の植え方を紹介します。植え替えを検討している方にも参考になると思います。
用意するもの
- ソラノプテリス
- 広めの鉢(今回はバスケットを使用)
- 用土(水苔)
- 軽石
今回のモデルは長さ20cm強の胞子増殖株です。
手順
プラ鉢に軽石を詰める
バスケットを使用しており、横穴から水はけが行えるように底が隠れるまで軽石を詰めます。
長期にわたり用土がビシャビシャになるのを避けるためです。
通常の鉢やザルのようにそこから水が逃げるようであればなくてもいいです。
植え付け(水苔の盛り付け)
水苔を鉢ぎりぎりまで盛り付けます。
おすすめの方法としては多めに盛り付けてあとから平らになるよう軽く押します。
将来的に鉢全体へソラノプテリスがいきわたるの高さにムラがないように盛り付けてください。
水苔の戻し方はこちら
ソラノプテリスの植え付け
水苔の上にソラノプテリスを置いたらピンや針金などで用土に固定します。
草体全体が水苔に触れているようにしてください。
茎が水苔から離れているとうまく活着できず、思うように成長しません。
数cm置きに固定するとよいです。
注意点としては茎はとても折れやすいので力加減に注してください。
用土から離れてなければOKですのでしっかりと力を加える必要はありません。
ソラノプテリスの植え付け場所
ソラノプテリスは脇芽も出しますが株が活着するまではまっすぐ素直に伸びます。
そのため、将来伸びるであろう成長領域を残すようにしてください。
今回の鉢(バスケット)は長方形なため、長辺に対して新芽をあわせました。
既存の部分は短辺に収めています。
重要:根を意識してください
ソラノプテリスは古い根は活着が弱いです。
新しい根っこがしっかりと活着してくれるため、先端部は特に意識して水苔に固定して下さい。
古い根っこは茶色~黒くなっていますが新しい根っこは緑~黄色です。
この緑っぽい根っこはこれから根毛が生えてきますので絶対水苔に触れるように固定してください。
新芽部分の活着が今後の成長速度のカギになりますのでよろしくお願いします。
完成~経過観察
植替え後一週間は毎日観察するようにしてください。
活着するまではなるべく高湿度環境(90%程度)で管理してください。
水切れや湿度不足の症状で葉がたれやすいです。
植え付けた長さと同等の長さが成長(活着)したあたりから液肥を与えると成長が加速します。
常時高湿度環境で栽培すると透明感の葉っぱが出てきますのでその場合は湿度を少し下げたほうが強靭な植物に育ちます。
また、植替え後一か月くらいは黒く変色する場合がありますので注意してくださいね。