Blechnum obtusatum var. obtusatum(オブオブ)が幹立ちした際に起きるトラブル
Blechnum obtusatum var. obtusatum(以下オブオブ)を半年以上栽培すると幹が形成し始め、俗にいう幹立ちになります。
幹立ち状態になり、一枚の葉の長さが20cmを超えるような比較的大株で安心できると思いますが実は安心できません。
ここまで順調に育てあげ、幹立ちした状態で今まで通りの栽培を続けると大きなトラブルが発生することがあります。
幹立ちするが故に起きてしまうトラブルです。
成長点の枯死
オブオブは根に水分があれば基本的に枯れることなく育ちます。
その例外と言えるのが成長点の枯死になります。
原因
環境の変化と言えばきりがないため、一つの原因として水不足が考えられます。
腰水さえしていれば問題ないと考えてしまいます。
しかし、鉢のサイズや用土量が十分でないと根づまりしてしまいます。
この根詰まりによってうまく水を吸い上げれていないことが考えれます。
もう一点として、成長点が空間的に解放されていることが考えれます。
幹立ち前は成長点は用土やほかの株に囲まれていると思います。
この時、用土が濡れていることもあり、ケージの湿度は低くても局所的には湿度は高いです。
しかし、幹立ちするにつれて用土表面から離れ、ほかの株から飛び出したようになっていれば注意が必要です。
対処
- 鉢のサイズを大きくする
- 栽培環境の湿度を上げる
単純に鉢のサイズを大きくすることで根詰まりにつながります。
栽培環境の湿度を上げることで成長点の乾燥を防ぐことができます。
成長点が枯れてしまった場合の対処
成長点が枯れてしまった場合、半年以上は動きがないと思ってください。
用土は濡らした状態で湿度は80%以上をキープしてください。
一年は様子を見る覚悟をしてください。
管理人は毎週のように葉っぱを展開していた株がある日から葉を出さなくなりました。
そこから約10か月後に新しく新芽が確認できました。
管理人株が枯死した原因
管理人株は成長点の乾燥によって枯死しました。
栽培環境は蒸れ防止に風をケージ内に送り、空気を循環しています。
しかし、ちょうどオブオブを置いていた場所が空間的に解放されており、成長点に空気が当たり続けたのと思います。
風が当たり続けることで乾燥してしまいました。(扇風機が涼しい理屈です)
蒸れ防止が仇となりました。
現在は空気の流れを改善し、復活しました。
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