ヤフオクで無事ご縁がありましたので早速植え付けてみました。
Trichomanes meifolium は定期的に見かける種類ですが
なかなか増殖株の出回らない栽培難種なので忘備録として残していきます。
到着したコケシノブの状態から根拠のない自身ではありますが何だかいけそうな予感はしています!
Abrodictyum pluma 植え付け【忘備録】コケシノブの仲間
考察
現地の画像を見る限り、林床から飛び出すように葉を展開しているのである程度は潜りこむような性質を持っていると思いました。
ゴリゴリに落ち葉が堆積しています。
管理人、この時点では全くピンと来てませんでした
落ち葉が堆積している地面から飛び出すように生えていますね。
正直、着生して育っているものと思っていました。
現地では地生、着生こだわりなく生えているようですね。
ポテンシャルは高い植物なんですね。
入手品の観察
成長点注意!
梱包から取り出す際は注意しましょうね。
あまり根を露出するのは好ましくありませんが仮植え状態でしたので抜きました。
こう見ると根茎から葉柄をしっかり伸ばして、葉身を展開していますね。
そして思ったより大きかったです。
5年ほど前にマレーシアの Trichomanes meifolium と比べると色味が明るく、やや柔らかい印象を受けました。
今回の A. pluma を凝縮したような感じでした。
それに比べると一回り大きいです….
( T. meifolium 今では小指の先ほどの大きさで何とか維持しています)
成長点を確認したところ半透明な先端なので状態がいいように思えます。
コケシノブの仲間は成長が遅いため、成長点は綺麗に残っているのはありがたいことです。
成長しつつ、新しい環境に慣れてもらえるはずです。
ここを損傷すると一枚目の葉っぱまで追加で1,2年かかると思いますので大切にしましょう。
よくみると葉柄の部分が途中で茶色から緑色へ色が変わっていますね。
おそらく茶色の部分が地中に埋まっていたのではないかと思います。
根茎や葉柄は固さがあるので軽い落ち葉などは押しぬけるように成長していると思いました。
植え付け
今回いつものごとくプラカップで栽培しようと思いましたが、前述の通り思いのほかサイズが大きかったので急遽ブレッドケースで栽培することにしました。
コケシノブ栽培としては水苔単用が無難かと思いますが
この種はこれまでの実績が見えないのと何かしらを加えて好転を狙っていきたいです。
水苔+αで試していきます。
それではレッツゴー
まず抜き苗状態から水苔を巻いていきます。
意図としては草体が動かないように安定させていきます。
鉢植えの場合は挟み込むように植え付けてもいいと思います。
根茎に纏わりつくように巻き付けました。
成長点も巻き付けました。
新しい根っこが活着しやすいように意識して巻き付けます。
このとき成長点を傷つけないように気を付けましょう。
今回の栽培容器です。
乳白色の蓋で半透明の容器なため、光を柔らかく届けてくれるはずです。
発砲性梱包緩衝材を鉢底石として一層だけ入れました。
水抜け穴がない容器に鉢底石が必要かどうかわかりませんが
水苔が必要以上にべちゃべちゃにならないようにと水抜きややりやすいようにとおまじないです。
若干水苔を乗せた上に草体をのせていきます。
そして水苔をお布団のようにかけていきます。
根茎と成長点は完全に埋めきっています。
今回の新要素を入れて完了です。
水苔だとどうしても隙間が空きがちですが固く詰めるわけにもいかないので
ペレポストという、蘭の用土をつかって隙間を埋めてみました。
軽めの用土なので根茎や新芽のクルクルも突き破るように成長してくれるはずです。
ペレポストはペレット状の用土ですが水を吸収して大きくなります。
画像は数時間寝かしたものです。
横見ではこのような感じになっています。
下層から「鉢底石→水苔→根茎→水苔&ペレポスト」と四層構造になっています。
よほどのことがない限り、数か月は経過観察になります。
肥料もいりません。
水苔が渇くことはないと思いますが、空気の入れ替えくらいは実施しようと思います。
今後について…
なるべく経過報告を行いますが、植物が植物ですので年スパンでの経過になるかもしれません…
今回10数株リリースされましたが5年後くらいには入手者の中から「増殖株」が出回ることを祈っています。