微塵抜きの必要性【熱帯植物】
赤玉土や鹿沼土など用いて植物の植込み前にフルイをかけてますか?
こだわりある人はやっています。
実際に微塵抜きを行わなくとも植物が育ったりするため不要と考えるのも無理はない。
しかし、我々が栽培する熱帯植物は基本的に常に用土を濡らしている。
一般的にこれは根腐れが起こりやすい状態と言える。
ただでさえ根腐れを起こしやすい状態に微塵で排水性を損ね、根腐れリスクを上げるのはナンセンスである。
実際に適当なザルを用いて微塵を行い、粒の状態を見てみよう。
このように粉になった用土とは別に粒にも差があることがわかる。
通常粒の小さいものは下へ行くことで大きいものは結果的に上へと移動する。
これは鉢を移動する際の振動や水やりで発生する。
こうして鉢底に微塵が溜まるとその部分には植物が根をうまく伸ばすことができず、排水性も損なわれる。
その結果、根腐れや有効用土量が減り成長が鈍化、悪化することとなる。
通常、微塵は通常水やりでも少しずつ排出されていく。
しかし、熱帯植物栽培でスリット鉢を使っている人を多くみるがそのスリットは1mm程度の幅しかない。
水やりで抜けるはずだった微塵が排出されずに鉢底へどんどん溜まってしまうのだ。
微塵抜きを行わないと無駄なリスクを負うこととなる。
水やりで微塵が抜けにくい以上、事前にザルやフルイを使って微塵抜きをする必要があると感じたと思う。
これまで手間だからやってなかった人や知らなかった人も微塵抜き自体は一鉢程度であればものの数秒で完了するので行っていきましょう。
微塵抜きは専門の道具もあるがまずは100均などで適当なザルを用いて微塵抜きを行いましょう。
ただのザルなんですけどそれなりにするんです…
リンク