肥料には水に溶けやすい、溶けにくい等の溶け方や効き方の基準があります。
肥料の裏面に記述されている生産業者保証票の水溶性、可溶性、ク溶性、不溶性の意味について解説します。
【肥料】水溶性、可溶性、ク溶性、不溶性の意味
表面には肥料成分が割合で書かれていますね。
(窒素-リン-カリウム、7.0-4.0-4.0など)
そして裏面には成分の溶け具合などが生産業者保証票に水溶性、ク溶性といった表記で書かれています。
水溶性(スイヨウセイ)
文字通り、水に溶ける肥料成分になります、
基本的に液肥タイプの肥料は水溶性成分で構成されています。
水に溶けるため、植物が素早く栄養を吸収することができます。
固形タイプの肥料にも含まれており、水やりの度に溶けだし、吸収されます。
補足:窒素はアンモニア性窒素、硝酸性窒素と保証票に記述されています。
可溶性(カヨウセイ)
文字の意味をとらえると水やクエン酸などに溶ける成分になります。
ここでは根から出る酸(根酸、有機酸)によって溶ける肥料成分になります。
ク溶性(クヨウセイ)
ク溶性の「ク」はクエン酸の「ク」になります。
2%のクエン酸液(pH2.1程度)でよける肥料成分になります。もちろん水には溶けません。
根からの酸ではあまり溶けません。少しづつ溶け出し吸収されます。
こちらは比較的固形タイプの肥料で見かける肥料成分になります。
不溶性(フヨウセイ)
溶けません。これまでのと違い、酸でも水でも溶けません。
微生物などの活動で分解されます。分解されることで植物が栄養として吸収できます。
溶けやすさ順(≒即効性順)
水溶性 > 可溶性 > ク溶性 > 不溶性