sp. の意味 【学名】
学名表記上で見かけるsp.についてです。
これは「species」の省略を表し、「Xxxx sp.」 は「Xxxx属の一種」といった意味になります。「.(ピリオド)」が省略を表します。
通常、学名が与えられた動植物等の種は二名法と呼ばれる「属名+種小名」で構成されています。また、学名は斜体(イタリック体)で記述するが「sp. 」は斜体にしない。大文字にもしません。
例:人間(Homo sapiens)→属名:Homo、種小名:sapiens
ではなぜ「sp. 」がつけられ、種小名を記述していないのか?
例として下記のような点があげられます。
- 属名までは特定したが種小名まで同定できる特徴が未確認
- 学名を与えられていない未記載種
以上のような場合に「sp.」が流通の段階でつけられます。
また、その属の種全般を指し示す際にも「sp. 」を用います。
「Xxxx sp. 」は「Xxxx属の何か」なんだなと思っていただければいいです。
補足
「sp. 」は属名までの特定になります。
「Xxxx sp. yyyy」の「yyyy」部分にあたる文字列は任意の文字が付与されており、「Xxxxsp.yyy」と 「Xxxxsp.zzzz」は同じ種の場合があります。
逆に「Xxxx sp. yyyy」が複数ある場合でも別種の可能性があります。
俗にインボイスといわれています。
学名記載の意味、略称まとめ
種小名(sp.)に関係するものから属名(gen.)など15項目を一覧にしました。 このページで網羅的に把握することができます。 説明記述例の前提としてXxxxを属名、yyyyを種小名としています。