Cephalomanes属の根っこが育つ速度【コケシノブの仲間】
コケシノブの仲間は成長が遅いとはいえイメージはしにくいものです。
実際どのくらいのものなのかCephalomanes属(ケファロマネス属)の採取株入手直後と一年経過後の根っこの様子をここに記します。
本来であれば定期的に根の状態を記録することが望ましいですが育つものも育たなくなるため、本番用植替えるためついでを記録しました。
入手時:2020/04/14
数本生えていますが途中で切れた状態で入手しました。
長さとしては2cm弱となります。
切れた根っこから新しく根が分岐することもありますが基本的には新規の発根を待つようになります。
この状態だと基部である根茎の生命力次第で生死が分かれます。
一年後:2021/04/17
既存の根っこは成長せず、新しく根が5,6本伸びてきました。
長さとしては5cm弱ですね。
ほぼ根なし株で根茎も若い場合はこのくらいとなりました。
根が生えるまでは新芽の展開は皆無です。
根が数本発生するとともに新芽の展開も始まりました。
成長が遅いゆえに覚悟すること
根の整理がされていると新しく迎えてから育つまでに時間がかかるかもしれません。
現に今回の株は一年かかっています。
一年間は様子をみることを覚悟する必要があります。
葉っぱが大きければ安心というわけでもなく、根の整理がされている場合もあります。
その場合でも同じように新芽がでるまで時間がかかるかもしれません。
コケシノブの仲間(コケシノブ科)でTrichomanes属やAbrodictyum属、Callistopteris属等が似たような性質(長く這わない根茎)を持ちます。
こういったコケシノブの仲間は特に根を大事にしましょうね。
余談:Hymenophyllum属やCrepidomanes属は這うように伸びながら成長します。