Blechnum obtusatum var. obtusatum(オブオブ)の腰水栽培【水の深さ】
Blechnum obtusatum var. obtusatum(以下オブオブ)の育て方で腰水栽培を推奨し続けているが、人によって腰水の深さが違うことがあったため腰水の深さについて記述する。
前提として腰水を推奨するのは根が濡れた状態をキープするためです。
腰水の深さは大きく三つのパターンがある。
- 鉢底数mm程度
- 鉢の高さ半分程度
- 用土表面が浸かる程度
結論になるが管理人は最大鉢の高さ半分程度を推奨する。
用土表面が浸かる程度
よく見かけるのが用土が完全浸ける方法だ。
管理人的にはオブオブの子株のうちは一番推奨できない。
確かに絶対に根が濡れた状態になるが浮力が発生し、株が安定しにくくなる。
特に植替え直後はちょっと鉢を動かしただけで株が倒れたりしてしまいます。
そうなると株が場所的不安定な状態になり成長が鈍化する。
一般的に植物は株が安定したほうがよく成長する。
もう一つの理由として、成長点が水に沈んでしまう点です。
子株は幹立ちが進んでおらず成長点が用土表面に存在しています。
オブオブは水上植物なため、成長点は水上に存在することが好ましい。
成長点が水に浸かっていると水上葉にしては色が透けているような葉っぱが出やすくなる(低湿度に弱い葉っぱ)
鉢底数mmの場合
株が育った状態であれば問題ありませんが、植替え直後や子株の状態は根が鉢底まで行きわたっておらず、根が濡れていない場合がある。
これは用土間との隙間があるからです。
植替え直後は特に活着がしていないため、運が悪いと用土は濡れているが根は水に触れていない状態が起こりうる。
鉢の高さ半分程度
最終的に残ったのが鉢の高さ半分程度となり、これを推奨する。
消去法のように聞こえるがリスクを取り除いた結果の最適解と解釈する。
きっちり鉢の高さ半分にする必要はなく、想定する根の位置まで水位があればよい。